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八九式中戦車は1929年に開発され、1931年から量産された国産戦車で、世界に先駆けてディーゼルエンジンを搭載していた。
当初はガソリンエンジンを採用していたが、不具合が発生しやすかった上に、国内の厳しい燃料事情も影響して燃費の良いディーゼルが採用された為、結果的にガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類が存在し、1935年からは甲型(ガソリン)・乙型(ディーゼル)に分類された。
主に中国戦線に投入されて活躍をしたが、主砲の威力不足と防御力の低さは否めず、また不整地での機動性もまだ低かった。
決定的になったのはノモンハン事件でのソ連軍との戦闘で、17mmの正面装甲は容易に貫通されてしまった。続く太平洋戦争では既に時代遅れとなっており軽戦車であるM3スチュアートに歯が立たなかった。
ここに来て、主力の座を九七式中戦車に譲った八九式だったが、補充車輛や本土決戦兵器として終戦まで現役で維持された。
誕生した当時は世界的に見ても標準的な性能だったが、あくまでも歩兵支援というコンセプトであり対戦車戦闘を想定していなかったので活躍の場は限られていたと言える。
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